memoire


5.西久保八幡神社
映画の興行が始まる前には神社に参拝し、“発展祈願”をするのが通例です。1987年に巴里映画は港区の麻布台で創業しましたが、祈願にはその都度、乃木坂の乃木神社にお願いをしてきました。ところが嵐の日があって遠出がかなわず、時間も遅くなってしまったので会社裏手の八幡神社にお参り出かけ、お賽銭箱に紙幣を入れたものの雨で箱が濡れていて、札が投入口付近に張り付いてしまいました。慌てて取ろうとしても手が届かず、ではと、棒切れで投入口をゴソゴソやっていた時に、物音に気づいた神主さまが登場、はじめは訝しい表情をされていましたが、事情をお話して事なきを得、逆にご丁寧な対応をされ、大変恐縮してしまいました。それ以来、年始の参拝や興行の発展祈願のための大切な神社となっています。2011年がちょうど鎮座1000年となります。
もともと神社は寛弘年間(1004-1012)に源頼信が創建、その後太田道灌が現在の港区麻生台の地に遷したそうです。NHKの大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」の主人公お江(崇源院)は、徳川家康が関ヶ原の戦いに臨むに際し、この八幡神社に参拝、武運長久を祈願しました。関が原後、戦勝のお礼参りに際して、この西久保八幡神社を鶴ヶ岡八幡宮と同様に崇敬し、社殿を造営するようにとの直書を残しました。その遺志により、家光の代に社殿が造営されましたが、享保8年(1723)の火災により焼失しています。
西久保八幡神社


 
 
 
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