カンヌ国際映画祭と巴里映画
2011年も巴里映画から2名参加、最新情報を東京に発信しています。
2011.5.19発
今日見たものは

1)コンペ
The kid with a bike
ダルデンヌ兄弟監督
セシル・ド・フランスの演技は女優賞の候補の一人。しかし、今年は、『We need talk about Kevin』のティルダ・スウィントンが最有力。今年のオスカーも確実の声も。この作品まだ見ていないので、出来たら見たいです。少年と、彼の面倒を見ることになった一人の女性との関係を描く。作品自体は好評。女性と少年はぶつかりあいながらも、心を通わせていく。

2)コンペ La piel que habito
ペドロ・アルモドバル監督  
アントニオ・バンデラス扮する皮膚移植専門医が、妻を不幸な事故で大やけどになった末になくし、娘も、一人の若者にレイプされて、精神が病み、そしてなくし、といった不幸に見舞われる。復習のために若者を誘拐し、監禁し、自分の研究のため、見事に美しい人工皮膚を製造してその若者を、なんと女性にと作り変える。大変面白い、ストーリー展開で最後まで観客を引き込み、ソワレでもないのに、ブラボー」と拍手が続いた。パルム・ドール候補かも。明日の評価が楽しみ。

3)コンペ 一命
三池崇史監督
監督と瑛太の生写真ゲット。狂言切腹なるものが流行った時。井伊家の門をたたき、庭にて切腹を願い出た若い武士がいた。他家では、その武士としての心意気を買われ、藩に取り立てられたり、金を渡して帰されたりした者が出ていたが、井伊家ではそれでは示しがつかぬとその若い武士をsぽのまま、むごいことに、しかも竹の刀で切腹させた。その若い武士には病の妻と子があり、貧しい生活の中医者に診せる金に困り、狂言切腹という行動に出てしまったという、のっぴきならぬ訳があった。数ヵ月後、他の武士がやはり井伊家に、切腹を願い出た。その男は、実は若い武士の妻の父で、義理の息子のむごい最期に復讐するために、やってきたのであった。
若い武士に瑛太。義理の父に市川海老蔵。海老蔵はやはりとても華のある役者で、今回もカンヌ入りできていたら、もっと盛り上がり、レッドカーペットでも、 彼がいたら、華やぎが違っていたと思います。残念です。演技もとてもよかった。スタンディングオベーションは5分ほど、それまで硬い表情であった監督と瑛太も嬉しそうでした。武士の面目、とか、武士に二言はない、といった台詞の深い意味が外国人にわかっているかどうかは、疑問ですが、腹切りという武士の死に方に対しては、皆とても興味深い様です。ソワレチケット取るのが結構大変でした。隣の女性は涙し、切腹のシーンでは、皆回りはうつむいたり、ウーンという唸り声が上がったり。 これも明日の評価が楽しみ。<…more>