体感・小さな旅シリーズ 里山の土人形作家を撮る ロマンを忘れない人たちー作家の作品に打ち込む心をどう表現するか
金太郎伝説のロマンの地、足柄地蔵堂で 20 年以上金太郎などの土製の足柄人形や 鈴、お面などを焼き続けている「金太郎窯」の府川泰行さんの創作風景を撮らせていただきます。 足柄地方は万葉集などで詠まれた歌も多く、箱根路とともに古くから東西の要として重視され、金太郎伝説が残る緑や水も豊かな地です。工房のある矢倉沢地蔵堂地区は往古から人々が旅をするのに利用した足柄古道沿いにある集落で、素朴で人情味ある人たちが暮らし、都心から遠くないにもかかわらず懐かしい里山風景が広がっています。 府川さんが土を手び練りして焼く人形は、 足柄地方の歴史や芸能、民話の登場人物や動物たちが主ですが、やはり主役は金太郎。表情はユーモラスで温かい。元気でたくましく、生命力が横溢。なによりも自然や生き物たちへの限りない慈しみを湛えた表情をみせています。 工房は金太郎生家跡地隣にあり、前が 「金太郎伝説」ゆかりの遊び石。産湯をつかったと伝えられる落差 23 メートルもある夕日の滝も遠くなく、 人形作家府川氏と伝説の風土との溶け合い方が撮影素材としては絶妙と言えます。 (挿絵:府川泰行 創作民話「足柄山の金太郎」)
全2回(撮影/講評) [1] 2/21(土) 撮影1(神奈川県足柄上郡山北町) 撮影2(南足柄市地蔵堂 竹工房、夕日の滝ほか近辺) [2] 3/7(土) 講評(東京都写真美術館アトリエ、18:00-21:00) →講座は終了しています
■御殿場線山北駅集合10時すぎー山北の往時の繁栄を偲び撮り歩きー 夕日の滝で昼食後撮影ー作家の工房を訪ね、足柄人形や民話のレクチャーの後 作家の創作の様子を撮影ー近辺を撮り歩き 16時頃終了予定