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「日本の里100選」に入っている神奈川県藤野町佐野川地区の古民家で藍染めや養蚕、織物を続けているカナダ人アーティストを訪ね、里山の風景を撮影する旅です。初夏予定



photo Okamoto Yoko
藍染・織物職人 ブライアン・ホワイトヘッドさん
カナダ・バンクーバー生まれ。材木会社で働きながらグラフィックデザインを学ぶ。1989年来日してからは 墨絵、書道、茶道、仏教画など、日本の伝統文化に興味を持ち、神奈川県相模原市藤野町に移住。 時々訪れるインドネシアで染物を習い、その後ラオスでは少数民族の村で染物を技術指導。 2007年にはリヒテンシュタインで展示会とワークショップを開催。

・・・最も贅沢な時間は、繭と生地を自分で作って、服にすること。昔のものはいいでしょう?自分の繭から糸を取って、 草木染めの染料も山から採集、それでこそ良い作品ができる・・・。化学染料や工業的なものと全然違うんだな・・・。

築160年の古民家に暮らし、養蚕は、蚕や餌の桑を育てるところから、布を織って小物や服を作るところまで、 藍染めは藍の栽培から、すべての作業を自分でこなしています。 現在では、地元で織物教室や藍染め教室を開き、伝統的な技法の伝授にも努めています。

佐野川地区(神奈川県相模原市藤野町 日本の里100選地)
藤野町の最北部にある佐野川地区は、かつての甲州裏街道が地域 を縦断するように通っていて、旅人や商人で賑わった里山の町です。養蚕が盛んだった佐野川界隈へ、上野原の絹市場からの商人ら が行き交いました。佐野川は、養蚕や炭焼きで生計を立てた家が多くありました。かっての面影を残す古民家や土蔵もあり、歩くだけでも昔の様子が目に浮かびます。農作物を自給しながらの生活でしたが、山の斜面 に沿って切り開いた農地だったため、田んぼはほとんどなく、主食としては麦を育てていたそうです。地区ごとにもっていた水車で粉をひき、それをこねてうどんにして食べていました。この地の郷土料理、手打ちうどんや酒まんじゅうはそこから生まれました。その後、人口減少や都会への就労人口の増加に伴って、使われなくなった畑が増え、これを再生しようと、急斜面を利用したお茶畑を作りました。お茶作りに適した環境と住民の努力も相まって、上質のお茶が 生まれるようになり、現在に至ります。また、山に囲まれた自然の多い地域です。神奈川県と東京都の境目にある陣馬山は標高857m。東京近郊で気軽にハイキングができる山として人気があり、訪れるハイカーはあとをたちません。ほかにも生藤山、三国山など、くらしと密接するように山と自然があり、 多くの動植物と心地よい緑の空気に出会えるところですー藤野観光協会資料
平成21年には、朝日新聞社/(財)森林文化協会主催「にほんの里100選」に選ばれました。
 藤野観光協会HP
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