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スナップ・街 SNAP, CITY

『NEW YORK 1954-55』
ウィリアム・クライン/1956年/Dewl Lewis Publishing
本書は、ロバート・フランクの『アメリカンズ』に並ぶ伝説的な写真でヨーロッパの写真界に大きな衝撃を与えた。伝統的な物の見方と決別したクラインの作品は、当時としても画期的なものであった。
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『Henri Cartier-Bresson』
アンリ・カルティエ・ブレッソン/1995年/Centrenationale de la Photo Graphie
フランスの写真家アンリ・カルティエ・ブレッソンは「スナップの神様」と呼ばれる。完璧としかいいようのない美しい構図。「決定的瞬間」を捉えた彼の作品は強い印象を残す。
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『俗神』
土田ヒロミ/1976年/オートブックス社
「日本人」、あるいは「日本の文化」という言葉をどう写真で表現するのか。土田ヒロミの『俗神』にはそんな哲学的な命題が潜んでいるように思われる。コントラストが強いモノクロームの映像に、土俗的な日本の風景が描かれる。
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『THE AMERICANS』
ロバート・フランク/1958年/D.A.P. New York
一見、旅の合間に何気なく撮影されたかのようなスナップ写真。その一枚一枚をゆっくりと見ていくうちに、ロバート・フランクの視点がはっきりと見えてくる。今なお新鮮さを失わない傑作。
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『Chicago, Chicago』
石元泰博/1969年/美術出版社
石元泰博は、バウハウスの流れを汲むシカゴ・インスティチュート・オブ・デザインに学んだ。本書は都市の姿を鮮やかにスナップした写真集。徹底してモダンな造形感覚に貫かれ、揺るぎない美意識を感じる。
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『セーヌ左岸の恋』
エド・ヴァン・デル・エルスケン/1956年
若き日仁パリに学んだエルスケンは、4年の間に撮りためた写真を再構成し、架空のラブストーリーに仕立て上げた。何気ないスナップの中にドラマチックな瞬間を見出す写真家の視点に注目したい。
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『街角』
木村伊兵衛/1981年/ニッコールクラブ
木村伊兵衛は日本を代表するスナップショットの天才であった。ライカ狂であり、大のパリ好きだった木村のダンティな人柄が撮し込まれた作品。
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『太陽の鉛筆』
東松照明/1975年/朝日新聞社
15歳で終戦を体験した東松は基地や占領、長崎や沖縄など戦後の日本社会という主題で、作品を生み出していった。ほかに「NAGASAKI」や「プラスチックス」など素晴らしい作品を生み出しており、世界に誇れる日本の写真家の一人である。
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『FIGMENTS FROM THE REAL WORLD』
ギャリ―・ウィノグランド/1988年/MoMA
いつでもシャッターを押している放浪者のようだと言われていた。人間の滑稽さの表現や、瞬間の捉え方などは独特、アイロニーを含んだやさしい眼差しである。
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『Photographs 1957-1984』
リー・フリードランダー/1987年/佼成出版社
1966年にジョージ・イーストマン・ハウスで開催されたコンテンポラリー・フォトグラファーズ展の第1回目に出展し、日に紹介される。60ー70年代の日本の若い写真家たちに多大な影響を与えた作家である。
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『この国の記憶 長野重一・写真の仕事』
長野重一 東京都写真美術館企画・監修/日本写真企画/2000年
1950年代から活躍を続けるドキュメンタリー写真家の集大成的写真集。長野の視点は日本の社会の変容を見事に捉えており、一枚の写真にその時代の「顔つき」が写し込まれている。
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『stray dog』
森山大道/1999年/SFMOMA・D.A.P.
70年代にアレブレボケの個性的な写真表現で一世を風靡し、今また世界的な評価を受けている森山大道。「野良犬」というタイトルに込められた反逆精神と生命力の強さが写真から立ち上がってくる。
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『ブラッサイ 未知のパリ、深夜のパリ』
ブラッサイ/1977年/みすず書房
1930年代のパリの夜の旅に連れて行ってくれる最高の道案内人的な写真集。本書の面白さは、とても入り込めない阿片窟や売春宿などを見ることにある。
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『風姿花伝』
須田一政/1978年/朝日ソノラマ
須田は『風姿花伝』で6X6フォーマットの正方形の中に独自の視点によるスナップ写真を展開し、多くの追随者を生んだ。その後、須田はミノックス、オートハーフなど様々なカメラを手にし変幻自在な作品世界を構築している。
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『PARIS』
ユージューヌ・アッジェ/1992年/HAZAN
19世紀から20世紀にかけて、失われつつあった古き良き風景を克明に記録しようとした写真家がいた。本書は彼=アッジェが残したおよそ8000枚の写真からセレクトしたもの。枕に出来るほど分厚い徳用写真集である。
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『写真像』
築地仁/1984年/精興社
都市の変わりゆく姿を撮り続ける築地の実験的な写真集。筑波を中心に3年をかけて撮影された2000本のネガのから、写真評論家の金子隆一氏と写真家の思い込みを排除すべくセレクトを繰り返し,写真論を交わしてまとめたものである。
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『人間の土地』
奈良原一高/1987年/リブロポート
軍艦島の炭鉱労働者たちを力強く描いた「緑なき島」と僻村の暮らしを撮影した「火の山の麓」の二部からなる。過酷な状況下にあっても生きる力を失わない人間を活写している。
イマジネーション豊かな異色ドキュメンタリー。
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『全東洋写真』
藤原新也/1996年/新潮社
全264点。藤原新也が二十代から現在に至るまで撮りつづけてきたアジアの写真をセレクトし、編集したボリューム感のある一冊だ。被写体を鷲づかみするような力強い表現力には目を見張る。
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『BALKAN』
齋藤亮一/1999年/スピーチ・バルーン
バルカン半島周辺の風景、人々の暮らしをモノクロームで撮影した写真集。旅の途中の一期一会をどう表現するか。齋藤亮一の写真はたった1度だけの出会いを美しいモノクロームに焼きつけている。
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『ウィーン・ニューヨーク・新潟』
田中長徳/1997年/アルファベータ
今やライカの達人として引っ張りだこのチョートク先生だが、本書では様々な視覚を駆使して都市を切り取る都会派写真家の腕前を披露している。モノクロームの画面をじっくりと楽しみたい。