カンヌ国際映画祭と巴里映画
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2011年も巴里映画から2名参加、最新情報を東京に発信しています。 2011.5.22発
グランプリは2作品に。
ダルデンヌ兄弟監督 The kid with a bike
カンヌはダルデンヌ兄弟がよほど好きらしく、過去、ロゼッタとある子供で、2回パルム・ドール受賞しているので、もう受賞はないと思っていたが、今回のこの自転車の少年の話の作品で、グランプリ受賞。両親との関係がうまくいかない少年が、一人の女性にひきとられて、暮らす内、道を誤りそうになりながら、成長していく話。
もう一つのグランプリ受賞は、
ワンス ア タイム イン アナトりア
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督
これは見られなかったのでよくわかりませんが、殺人事件がおきて、その遺体を運び収容するまでの事を描いたものらしいです。
監督賞
ドライブ ニコラス・ウィンディング・リーン監督
これは、会場でかなり反響が高く、若者向けするテンポと映像が新しい感じでした。 昼間はカースタントマン・夜は闇の世界のドライバーをしている男。運転技術が素晴らしく見とれる程。
審査員賞
ポリス マイウェン・ル・デスコ監督
こちらも見られず。 警察を舞台にした群像劇。児童虐待など、現代フランスがかかえる問題などを含み、何人かの警察の人間の日常を描いている。
男優賞 アーティスト ジャン・ドゥ・ジャルダ
ン これは、先のメールでもお伝えしましたが、今年のカンヌ、加藤にとって、ダントツ1位に、好きだった作品。サイレントでモノクロですが、1920年代後半のハリウッドを舞台に、サイレント映画の大スターと、トーキー映画のシンボル的女優との純愛を描いた、大変上手に作られた作品。人の心を幸せにする名作と思います。
女優賞
メランコリア キルスティン・ダンスト
ラースの問題発言があったにもかかわらず、キルステイン頑張りました。それにしても、ラースの作品に出ると、女優賞を取れる事多し。 ゲンズブールしかり、ビョークしかり・・
脚本賞
フットノート ジョセフ・シダー これも全く注目されていなかったので、ノーマークです。この脚本家は、過去一度ベルリンで受賞経験ありとのこと。
以上、メイン部門の受賞発表でした。結果は、テレンス・マリックのパルムは妥当、カウリスマキ・アルモドバルなどの常連より、ダークホース的なArtistに男優賞が送られ、Driveの若い監督に監督賞が送られ、常連はダルデンヌ兄弟のみ。新しい波がカンヌにも来つつあるのかなーという印象でした。特に、デニーロ委員長の好みが出ている感じは受けず、審査員全員のバランスのとれた選出なのではないかと思います。 簡単ですが、受賞結果に対する印象です。
web dacapo最新版に巴里映画代表寄稿ー2011年カンヌ映画祭でも「がんばれ日本」。日本映画の力と支える力。
 

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