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 体感・小さな旅シリーズ
  0.4mm角に手彫りする技を撮る
  
ロマンを忘れない人たちー 自作のタガネで、手彫りで、鋼を羊羹のように切る」
  モノづくり名人の意地

 
 


“経済大国”日本を縁の下で支え、熟度の高い技能と工夫でモノづくりへのこだわりを忘れない町工場で働く人たち。しかし、世界的な経済不況の影響や日本のお家芸である金型づくりが海外移転される中、仕事を失い、廃業に追い込まれてきているのも町工場。平成21年の「今」、日本の製造業を支えているモノづくり名人達が急速に現場からいなくなってきています。
それでも、他人には真似できない、自分だけの技術を梃子に、したたかに踏ん張り続けている工匠もいます。
東急多摩川線下丸子の駅から数分の住宅街にある、夫婦2人で営む自宅兼工場の赤塚刻印製作所。 6畳一間ほどの作業場に加工用の機械や道具類が所狭しと並んでいます。赤塚さんは、今ではほとんど見られなくなった手彫りで金属刻印をする職人さんです。刻印とは、ハンコのことですが、工業用の場合、タガネと金槌を使って、指の力だけでタガネを押すようにして金属材料を削り、製品番号などの文字や企業のロゴマークなどを彫り上げていく作業のことです。 肉眼では識別不能なミクロサイズのものもあり、眼鏡屋さんが使っていたような拡大鏡を片目に当てて、薄板を剥ぐように削っていきます。
親の仕事を引き継ぎ、キャリアは 40年余。赤塚さんは、その高度な手彫り彫刻技能が認められ、平成16年度の東京都優秀技能者(東京マイスター)に選ばれ、さらに平成20年度の大田区モノづくり優秀技能者としても表彰されています。
今回の小さな旅では、刻印名人赤塚正和さんに、活況だった往時の“町工場時代”のお話などを伺いながら作業風景を撮影取材させていただき、こだわるモノづくりについて理解を深めたいと思います。
赤塚刻印製作所のある東急多摩川線と多摩川に挟まれた下丸子一帯には、かって三菱重工や北辰電気、日本酸素などの大企業の工場があり、機械金属関係の中小零細工場が集中、住宅と工場が混在している地域でした。
ロ 経済環境の変化がこの町にも影響を及ぼし、大企業の工場も多くが移転、町工場は廃業し、その跡地には陸続と大規模マンションが建設され、街の表情は一変してしまいました。新しい時代の様相も写真に捉えてみるいい機会ともいえます。
 
 









 

〈写真をもっと愉しめる)カリキュラム 

特長
● 大きな括りのテーマは「日本の風土」です。
● この講座では大田区のキャリア40年の工匠赤塚正和さんに登場していただきます。
  刻印の仕事をされている赤塚さんと新丸子の「今風景」が撮影対象になります。
● 赤塚さんから刻印の作業についてレクチャーを受け、様々なエピソードをお話いただきます。
● 多摩川線武蔵新田や多摩川べりも撮影対象の予定です。
講座 授業テーマ
1回
撮影「手彫り刻印のマイスター ・下丸子を撮る」
2回 テクニカル・レビュー/
アーティスティク・レビュー
撮影作品講評、単葉・組み写真・編集頁作成(予定)
カリキュラムはフレキシブルに組んでいきます。変更もありますので、あらかじめご了承ください。
             
  募集要項
テーマ 日本の風土
講座名 体感・小さな旅シリーズ「手彫り刻印のマイスター ・下丸子を撮る
工匠 手彫り刻印の名人赤塚正和氏
(赤塚刻印製作所代表)
講師 橋本 哲
ロケーション 大田区下丸子
募集人員 10名
受講条件 デジタル一眼レフカメラ使用者
単眼レンズ(標準)があればなお可
開講日 (予定)

全2回(撮影/講評)
[1] 9月5日(土)
撮影1(赤塚刻印製作所)
撮影2(下丸子、武蔵新田近辺、多摩川土手付近)

[2] 9月26日(土)
(東京都写真美術館アトリエまたはTPOワークショップ)

撮影日行程

東急多摩川線下丸子駅集合13時、17時頃終了予定

受講料
8,400円(全2回)
   
 
   
  受講お申込み
お申込みの受付後、折返し「受講申込確認書」をEメールでお送りいたします。ご確認ください。
   
  ご注意
ご都合のよろしい時にお早めに手続きを済ませてください。
定員になりしだい応募を締切らせていただきます。
   
  事務局・東京都写真美術館 地図