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古屋誠一
Seiichi Furuya

1950年静岡県西伊豆に生まれる。72年東京写真短期大学(現 東京工芸大学)卒業。73年にシベリア経由でヨーロッパに向かい、75年までウィーンに滞在する。その後グラーツ市に移住し、後に妻となるクリスティーネ・ゲッスラーと出会う。78年に結婚、81年、息子、光明・クラウスが誕生する。84年に一家は旧東ドイツのドレスデンに移住し、その後東ベルリンに移る。数年前から精神を病んでいた妻クリスティーネは、一家が住む共同住宅の9階から、85年10月7日投身自殺した。古屋は87年以降、光明とともにグラーツに在住する。75年以降、フォルム・シュタットパルク(グラーツ)、ヴィンタートゥール写真美術館(スイス)、アルベティーナ(ウィーン)、ヴァンジ彫刻庭園美術館(三島)など国内外で多くの展覧会を開催。また、クリスティーネのポートレイトを中心に編まれた写真集に、「Memoires1989」(カメラ・オーストリア)、「Memoires1995」(スカロ)、「Christine Furuya-Gossler, Memoires1978-1985」 (光琳社)、「Portrait」(フォトフォフ)、「Last Trip to Venice」(私家版)、「Memoires1983」(赤々舎)などがある。写真誌「カメラ・オーストリア」の創刊・編集にも参加し、「森山大道展」(1980)、「東松照明展」(1984)、「荒木経惟展 Akt Tokyo」(1992)ほか、日本の写真家をヨーロッパに紹介するなど幅広い活動を展開している。古屋の作品は、市立近代美術館(アムステルダム)、東京国立近代美術館、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)をはじめ、多くの国際的な美術館に収蔵されている。
■主な個展
「Keep in Touch」(日本の現代写真家を紹介 グラーツ、オーストリア 2003)
「個展」(アルベティーナ美術館 ウィーン、オーストリア 2004)

■出版
「AMS」(アムステルダムを題材 1981)
「Staatsgrenze」シリーズ(旧ユーゴスラビア、旧チェコ、ハンガリーなどの国境地帯を取材1982-1983 1988)
「Limes」シリーズ(ベルリンの壁を東側から撮影 1985-1988)
「Berlin-Ost」(旧ベルリンでの日々)
「Memoires」(78年に結婚、85年に自ら死を選んだ妻クリスティーネの肖像、ヨーロッパ各地を取材した「Gravitation」シリーズを収録 1989)
「Seiichi Furuya, Memoires 1995)
「Christine Furuya-Gossler Memoires, 1978-1985」(クリスティーネ写真の集大成 1997)
「Portrait」(2000)
「Alive」(2004)
「Memoires 1983」(クリスティーネの手記を基に編集 2006)

■コレクション
市立近代美術館(アムステルダム)
東京国立近代美術館
ニューヨーク近代美術館
メトロポリタン美術館(ニューヨーク)など
関連サイト