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  体感シリーズ:マニュアルで撮るポートレイト
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講座で撮影した作例や撮影データ、講師から学んだテクニカルポイントは、講座が終わった後、
WEB上でいつでも再確認できます。ご活用ください。
橋本のキーポイント

当たり前と思ってばかにしない!
プロはマニュアルモードで獲物を狙う
プロは光の量の調節をどんな按配でやっているのだろうか。
まあ、長年写真と付き合っているゆえ、写る結果を瞬時にシミュレーション、
シャッター速度と絞りを随意に組合せているわけ。早くマネしたいですね。
要するに、ベテランとアマチュアの違いは、露出のコントロールを「分かっていて」 やっているか、
なんとなく「分かっている」気になっているか、そんなところであります。
プロ作家や広告カメラマンなどがよく言っていることですが、
写真はたくさん撮らないと上手くならないのです。カシャ、カシャ、カシャ・・・
さあ、早く「シャッターvs絞り」を体感で得とくしてください。
これ、MUST !!

シャッター、絞り、感度の3点SET
以下のポイント、徹底的に頭に詰め込み、
瞬時に反応できるように
しましょうー
・レンズの明るさF1の光の量=F2の4倍!
・絞り F2.8でシャッター速度 1/30の組合せ=F4 だと(絞り込んだ分、スピードを落とし)
1/15、ではF5.6だったら?
簡単ですね・・・こんな練習をいつも歩きながら、電車のつり革にぶらさがりながら、
訓練してくださいね。
1/焦点距離が、手ブレしないシャッター速度のプロの目安
例えば、焦点距離50mmの標準レンズであれば、1/50のシャッター速度以下にならないように
気をつけること。これも実際に試して訓練しましょう。
レンズついでにもう一言。明るいレンズだと、シャッター速度と絞りの調節範囲が
ひろがり、様々な撮影状況に対応しやすくなります。有利有利!ただし、そんなレンズ高い。
昔は明るい玉=重いが当たり前でしたが、最近ではかなり軽便になってきました。
余裕がある時に手に入れてもいいでしょう。
F1レンズはF2レンズの4倍の明るさがあります。

これ覚えましょう。
感度良好ですか?
地味な存在のようで、アマチュアが忘れがちなのが、感度。
ひと昔前だと、ASA100(今でいう、ISO100)が定番でした。
100ではちと不便ということで400の感度のフィルムがよく使われるようになりました。
さて、ここでまた頭に叩き込む組み合わせをお知らせー備忘録にこれも入れておくこと。
ISO100の場合、レンズの絞り値がF2で適正シャッター速度が1/30だと・・・
ISO400にすると・・・適正スピードは?
F2 で 1/30 で ISO100 ⇒ ISOを400にすると、F2 で 1/125、つまりスピードも4倍!
↑この当たり前のことを頭にINPUT !

シャッター速度と絞りの組み合わせに感度調節、この基本の組み合わせを自在に扱えるようになると、
いろいろな場面で写真が自由に撮れるようになります。
つまり、写真がもっと面白くなってくるわけです。
これも、MUST !!

sampleなので割愛
デジタルカメラでの変化する光への対応
ホワイトバランスは、AUTO設定でまずOK。

太陽光、電球色、蛍光灯など光にもいろいろな種類あり。
人の目は「頭で考えて」光の色味の変化に柔軟に対応してくれます。
例えば、夕刻、白カベが夕陽にあたりオレンジぽいのに「白」を「白」と見ようとします。
ところが、カメラは正直に色味の変化を捉えます。
そこでデジカメには補正用の蛍光灯やら電球モードなどあるわけ。
でも、(ほとんど)AUTOでOK!!
逆利用の手もあり!
光の違いを知っておくと、例えば、夕方の街をデイライト設定にして撮って、
意図的に青みがかった写真に仕上げ、雰囲気を出すことなども簡単簡単!
フィルムカメラでの光の「色味」のこと
従来のフィルムの場合
は、光の種類に合わせてフィルムのタイプ
(デイライト、タングステン)を変えたり、フィルターで調整したりする。
最近ではネガカラーフィルムのクォリティもかなりUP、またプリントする際に
色調整がかなりできるので、ネガフィルムで撮影するプロ作家も
かなり多い(知ってました?)
ホワイトバランス作例
ホワイトバランスがオートの場合
ホワイトバランスがちゃんと取れてます。
蛍光灯の下で晴天モード
晴天モードは、晴れた日の屋外の光の場合なので、
蛍光灯の光では、緑っぽく写るはずですが、
創作室の蛍光灯は、緑が強くないようなので、
比較的自然な写真になっている。
蛍光灯の下で蛍光灯
蛍光灯モードは、蛍光灯の光では、緑がかって写るため
マゼンタを強く出すようになっている。
モードとしては、正しい選択なのですが、
創作室の蛍光灯は、緑が強くないよう
なので、マゼンタが強い。
蛍光灯の下で、曇りモード
曇りモードは、日陰や、太陽の出ていない屋外の場合は
青っぽく写るため、オレンジを強く出すようになっているため、
赤みがかっている。
蛍光灯の下で、電球モード
電球モードは、電球の光では、オレンジがかって写るので、
青を強く出すようになっているため、青い写真になっている。
橋本のキーポイント、追加
被写体の後ろが「白」の時、「黒」の時の・・・

カメラの露出計を素直に信用するな!
カメラの露出計は、被写体が真っ白でも真っ黒でも、平均の反射率18%のグレー
として認識するように設定されているため、白をバックに人物を撮ると顔が暗く
写るーとよく本に書かれているし、私もみなさんに教えますが、
なんのことか分かりますか?
要するに、露出計は被写体が人物だろうが、モノだろうが、
白だろうが、黒だろうが、まったくおかまいなしに
グレーとして見てしまうわけ。平均値を出そうと努めているのです。
プロが被写体に注ぐ「直接の光」を単独の露出計で「直接」測光するのは
この露出計の「余計な」おせっかいを避けるためなのですな。かっこつけている理由では
ないのであります。
↑これを忘れない!

白をバックにした時の露出調整
そのまま露出を合わせると、後ろの壁の白を拾ってしまうため顔が暗
くなる。被写体に近寄り、フレームに白い部分がはいらないように、顔だけをフレームに
入れて露出を測り、その数値のまま、再度、構図を決めて撮る。
顔の部分に露出が合っているため明るくなる。
適正な露出が分かっていれば、自分で意識的にオーバーぎみの写真も
撮れる。こういった写真もあり。
黒をバックにした時の露出調整
そのまま露出を合わせると、オーバーぎみになる。
被写体に近寄り、フレームに黒い部分がはいらないように、顔だけをフレームに
入れて露出を測り、その数値まま、再度、構図を決めて撮る。
顔に露出が合っている。
適正な露出よりもさらに絞ってちょっと雰囲気のある写真。
忘れてはならじ、トライ&エラー
自分でシャッターを切ったカットをよく確認して、カメラの露出計を上手く
使えるようにしましょう。
では、次回11月2日(日)にお会いしましょう。