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  いろはCLUB
 
いろはロケハン「月江寺」
reportage par A.Takano
11/3/2006

今回のロケハンは富士吉田のひとつ手前の月江寺駅周辺を探索微行してきました。「いろは」向きエリアとの情報を甲府在住在勤のM氏からゲット、事務局リサーチャーとしては訪ねる機会をうかがっていましたが、ようやく時間を工面し11月1日に行ってきました。
新宿西口で高速バスに乗り込み、富士吉田まで2時間弱、1700円ポッキリ。今は紅葉狩りシーズンスタートということもあり、利用客は結構多いようで、前もって早めにインターネットで予約しないと席は確保できない様子。私事ですが中央高速はワン公達との山のお散歩でかなり利用してきました。当時は車の運転に集中、前方ばかり見ていたわけですが、今回はバスなのでのんびりと周囲の景色を楽しむ余裕もあり、ああ、あれが陣馬山、こっちが石老山、あのでかいのが御正体山、上野原だと扇山、この岩山が大月の岩殿山・・・。自然の中を一緒に漫遊した愛犬達の走り回る様子が蘇り、眼頭がすこし熱くうるうると・・・。
さて、M氏は三度の飯より写真がなにより好き、好き、好きの御仁。仕事なんぞ日々の写真関連コストを吸収するためにやっているだけとの割り切り。会議中でも思わず「この光がいいんだな〜」と呟いてしまい、周りの人間が怪訝な表情でM氏を振り返るようなこともしばしば。この日も午後を事務局のリサーチのためにさぼってくれ、愛車ジムニーを甲府からかっ飛ばして月江寺に。もちろん愛機ライカをしっかりと握り締め、眼はすでに獲物を探すハンターのものに。歩いていて露出計が道にずり落ちたのが少し気になっていますが。
月江寺駅周辺は昭和30年代の町がそのまま時間を止めてしまっているエリア。国道139号を跨ぐ巨大な「金鳥居」に向って、つまり富士山に向って通りは1直線に延びいますが、行き交う車は多目でも、歩く人の姿はほとんど見られない。かえって往時の富士構の賑わいがイマージュできてしまうから不思議なもの。下吉田あたりは織物が盛んな町だったそうですが、迷路のような路地裏で出会うのはお年寄りやネコばかり。
たまにはぶらり小さな旅を月江寺周辺でされては?