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FOTOLOGUE/フォトローグ
 
  FOTOLOGUE東京  8/1
 

 
「夜の写真学校」奮戦記

    ジョニー
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先日、瀬戸さんから受講してからずいぶん経ったので写真も貯まったでしょう一度とおして見ましょう、と云われてプレイスMの「教室」にたまった写真をもっていきました。
瀬戸さんが校長の写真の講座「夜の写真学校」では授業のある土曜日の7時をすぎると生徒たちが撮りためた写真を持って集まってきます。すると瀬戸さんがその場で即座にいい写真とダメな写真に振りわけます。わたしのヒット率は2割弱といったところ。持っていってはふるいにかけられ、そしてまた撮りためて持っていく、の繰り返しです。
これまで真面目に通っていたおかげで5、60枚の写真が最初のチェックを通っています。しかし、あらためて選りはじめると最終的に残ったのは19枚。これじゃあ個展まではまだまだだね、といわれしまい、しかもたったこれだけの写真に3つもの山があるんだよ、少なくてもあとひとつ山を減らして二つに絞ってみましょう、と云われてしまいました。たしかに主題なんて云うのはたったひとつあればいいわけです。それでも街をスナップしているといろいろなものが目に入ってきてあれこれ撮ってしまうんですよね。瀬戸さん いわく撮ってもいいけど使わない、のだそうです。
写真家の瀬戸さんは数年前から新宿御苑にあるギャラリープレイスMで「夜の写真学校」と名付けた講座を開いています。原則として半年間に20回ほどで一期が終了します。その時点で作品がそろっていればプレイスMのギャラリーにて実費!で一週間の個展が出来ますが話はそんなにうまくはありません。いままでにも2年以上をかけて個展に辿りついたという人がいることでわかるように瀬戸さんのハードルはけっ こう高い。ただしそのあいだ受講料の追加はないので安いと云えば安いような気もしますが。わたしも規定の一期分の受講は終わったのにいまだに個展のメドは立っていません。
そんな瀬戸さんがひさしぶりに「ピクニック」という写真展をプレイスMで開きました。大判のカメラを担いで公園の若いカップルを正面からバシャッと一枚。写真のなかの女性は彼にもたれ掛かり、男性は彼女を抱きすくめたりとすっかりふたりだけの小さな世界が成立しています。一見するとタイポロジカルな手法を用いながらも、決して感情を排して撮るというのが目的ではないようです。 幸せなのはほんのつかの間なんだよね、といいながら写真を観ていった人がいると瀬戸さんから聞きました。写真からはそんな瀬戸さんの若者たちへの強い興味 が感じられます。年内には写真集として出版できるようにせっせとカメラをかついでは公園に足を運んでいるとのこと。
なんとプレイスMの下の階のフロアにプレイスMの暗室が出来ます。モノクロ専用で使用料金もかなり格安になりそうです。3階のギャラリーの横にあった暗室はカラー専用の暗室としてリニューアルするそうで、コチラもかなり安い値段でレンタルが可能のようです。気になった人は直接プレイスMに問い合わせて下さい。
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