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FOTOLOGUE/フォトローグ
 
  FOTOLOGUE東京8/6
  THE OLD STRUCTURE「昭和2年生まれ。享年76歳。」
その昔、道に落ちていたリンゴをピンホールした
ウララが同潤会アパートで見つけたものは?
  浦上純子 
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昭和2年生まれ。享年76歳。青山同潤会アパートは、今年5月終焉を迎えました。大震災の住居対策として建てられた同潤会アパート。当初は、一戸に二所帯が入居していたこともあったようです。(私はこんな古いアパートを見ると、家族の数だけ色々な家族の風景があったのだろうな〜と色々想像を巡らせてしまいます。)
75年の間に青山は“新しい時代のなかの街”になり、同潤会アパートは時代の流れを見守りつつ、晩年は店舗としても活躍しました。
先日、飯田鉄氏の『街の肌』という写真展に行きました。東京近郊の街の古い建物や小さな路地裏などの写真が数十点展示さていました。行った日はちょうどスライド&トークが行われていましたが、飯田氏はこの中で、「“消え入りそうなもの”を写真に残すことで、記録と記憶が結びつき、次の世代の人が時代を感じてくれたらうれしい。」と語っていました。
最近の "…ヒルズ" のような現代建築物を見ていると、このように写真に残して次の世代に時代を感じて欲しいと思えないのは私だけでしょうか?
私は以前、通りすがりに数枚、同潤会アパートを写真に収めましたが、いつか時間をとってまた撮りに来ようと思っているうちに、“いつか…”は永遠になくなってしまいました…。