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人間大地 ―私が生まれた村―
高部心成
 


私は1979年に中国黒龍江省・旧満州にある、小さいの村で生まれた。祖母は残留婦人で、15歳の時に日本に移ってきました。高校卒業後、2002年にビジュアルアーツ専門学校の写真学科に入学。同年から、私が生まれた村を撮るようになりました。
マニュアルのカメラF3(レンズ28mm)一台、TMXのフィルム100本をかばんに入れて、お母さんの親戚を頼りに撮影に向かいました。15歳まで生活していたので、自分の記憶がまた鮮明で記憶の再体験で撮っていくとつもりだった。しかし、実際村に着いて、懐かしいと言う気持ちよりも新しい物事との出会いの方がもっと感動的に感じました。近年中国の激しい変化も勿論原因の一つで、もう一方は、日本の教育を受け、日本のテレビでしか中国を見ていない私が変わったと思います。この村に向かい合う時の気持ちは時に感情的、時に客観的にもなるのです。人は生きている限りこの世を見て(感じて)いる、それぞれの経験・思想の違いで見えてくるモノも違います。私は私の人と違った経歴を生かして、私の目を通さないと見れないなにかを世界に見せれたらなと思っています。今年はまた中国に撮影に行きます。中国・村・人々の心の変遷を見つめながら、写真で記録して行きたいです。この見る・感じる・撮る・見せるの過程の中で自分を追求していきたいです。そして、この私的行為がいつか時代的・社会的のモノにもなるかも知れません。今の私に出来るのは、真剣に素直に被写体・自分に向き合うことだと思います。これが一番大事かも知れません。