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我々が生きる現代はバブルが弾け、消費が冷え込み、身近に人員整理、倒産と大不況の影響が迫りつつある。物騒な事件が頻発し、世の中すっかり病んでしまっている。もっともっとゆとりや癒し、そして夢を求めてしまうのは私だけではないと思う。
写真の舞台は東京都内のある大工場の中。かって活気があった工場も生産拠点は東南アジアにシフトされ今ではがらんとしている。東京という町は何か不思議に思う。近代的な建物があれば、どういうわけか使われていない古い建物が嬉しく残っていたり、多様な価値観を受け入れている。
モデルは予てからの自分の夢を実現すべく最近写真家として歩み始めたばかりの女性である。写真に多くの言葉などいらぬと思うが、写真を媒体として自己表現のメッセージを送り始めた彼女の出発、そしてこの夢見る東京にエールを送りたい。
さて、私はモノクロ写真を撮り自分でプリントするようになり数年が経つ。すっかりモノクロ写真の魅力に取り付かれてしまった。情報量の多いカラーに比べ、押し付けることなく、見る者に様々な方向に想像力を働かせてくれる余地が多く残されているのも魅力である。静かで、強く、優しく、甘く、悲しく、何時だったか、何処だったか、曖昧であったり。目で普通に見ている世界とは全く異なる写真映像ならではの世界がある。様々な被写体をモノクロの世界へ置き換えたくなってしまう。そこには創造や夢がある。奥深さにますます今後もはまって行きそうである。
撮影機材:
ヘキサーRF 35mmF2レンズ
ネオパンブレスト400
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