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FOTOLOGUE/フォトローグ
  FOTOLOGUE  12/20
   Time Surfer
 
 
 
私は時間が来るのを恐れ、また何とか状態を今のまま保とうと画策したりする。
休日は家でゴロゴロしており、何の刺激もないといつまでもそのままで、邪魔が入ると仕方がなく起き上がりすでに時間が足りなくなってからあわてて用事を足しに出かける。
ブレーキとアクセルの間で生活する習慣は、学校生活で身に付いたのだろうか。「生活の時間」は疎密がある波のようにやってくる。
また波を軽く受け流すずるさも知っている。満員のバスが来ても乗車せず、すぐ後から来るガラガラのバスに乗る。生活の中から波のようにやってくる乱雑さを排除したい。
この判断は「自然の時間」には波がないことを前提としている。ところが人間だけではなく多数の粒子が関わる現象には疎密の波が現れることがわかっている。この1粒子としての私は波を予測し切れず、その結果として都市生活から乱雑さを減らすのは難しい。
私は波を受け入れるしかないのだとあきらめる。そして今日もそれに上手く乗ることを考えるのである。