series column 何でもシネマチック!
 
 
◆ series column 何でもシネマチック!# 7
松田龍平さんは、血と暗黒、バイオレンスと愛に映画の中で殉じることが出来る俳優だと思います。日本の耽美を感じさせるところで、国際的に活躍して欲しい。
 
 
独自の美意識で、邦画の世界でのアーチスト性の高さでは、好き、嫌いは二の次で、必ず拝見している監督の三池崇史作品と、塚本晋也作品。折合って、二つの新作はDVDで観られるんです、もう。劇場に行こうと思っていても、忙しくしているうち、すでにDVDとなり、同時に自宅で鑑賞可となってしまった。
「46億年の恋」と「悪夢探偵」。見比べもまた、一興か。
どちらも主演は松田龍平さん(相方は安藤政信さん。と言うのも、この二人のカップリングも今、当代一ということなんでしょうが・・・)
浅野忠信さんにとって代わって、主演はというと、ここのところの邦画はオダ・ジョーか、リュウヘイ。(相方は、アンドさんーか、瑛太さん)と言うのが、このところの旬を越えた、最高の定石キャステリングとなっている。若い女性たちはどう感じているのか?講義に行ってる大学や、自分のシネマスクールの 若い女子に聞いてみると、彼女たちはよっぽどでないと映画館には行かないそう。 タカノの生徒さんたちは外国部学部なので、邦画の場合はなお一層らしい。
で、テレビのドラマに出ている、オダ・ジョーが知名度的にはダントツなんですね。やっぱりテレビで顔を知られないと、映画館に観に来てくれないでしょうから、CFなどに出るのも悪いことじゃないということに。オダ・ジョーは通信関係に、大々的に。龍平さんも最近はアルコール関係に登場しちゃいましたね。スポットで顔を売るってことは、老若男女、オジーちゃん、オバーちゃんにも知られるってことだわね。
そんな龍平さんは、父上の、故・松田優作様に最近似てきた面差しを見せ、あっかる過ぎる印象の若手俳優さんの中では、ただ一人蔭りがあって、神秘的。退廃的な雰囲気もあり、かつ中性的で両性具有な存在感も漂わせ、時として悪魔的なものさえ感じさせ、他とは違う。ご自分の持つ美意識を意識し、コントロールを自在にするようになると、お父上や田村正和様のような大物になるであろうと予感させる人です。
で、独自の美意識によって作られた、ミイケ、ツカモト両監督のそれぞれで、彼が演じたキャラクターはと言うと、「46億年ー」では、同性愛者に横恋慕され、挙句その男を殺してしまう繊細かつ凶暴性をも持ち合わせた美青年。
転じて、「悪夢ー」においては、探偵。しかも、他人の悪夢の中に入り込み、一役買うという一種超能力というか、霊媒能力というか、アナログチックかつサイバーな両面を持つスピリチュアル青年役。
どちらが、どうの、こうのは、観た人にしかわからないお楽しみとして、これでもう、ご自分の本来の持ち味を引き出してくれる最高位のアーチスト的監督お二人に身を任せたわけですから、これからは、海外作品でもご活躍いただいたらいいのに、と感じました。
1999年に大島渚監督の「ご法度」が事実上の初出演作品で多くの賞に輝き、カンヌ映画祭でも上映を果たしているから、多くの外国人監督の目にとまっていることも事実。
今年60周年を迎えたカンヌ映画祭は世界中から多くの映画監督を輩出していますが、 これら美意識の高い監督を総なめにして欲しいものです。
とはいっても、何かと、血塗られた美しさが似合う人ですから、まずは、韓国のキム・ギドク監督がふさわしいと思うんですが。
血と汗、バイオレンス、死を芸術にまで映像で昇華出来る、世界一は、この方と、信奉しているタカノです。この夢のカップリンクを待ち望んでます。
 
46憶年の恋オフィシャルサイト  
悪夢探偵オフィシャルサイト  
■スクールトップ頁