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series column 何でもシネマチック!
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◆ series column 何でもシネマチック!# 5
淀川長冶先生、ごめんなさい。名画の音楽・着せ替えごっこはいけませんか?
「メトロポリス」はジョルジオ・モロダー・バージョンが最高ですし、
「クイーン」のもいいから。
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淀川長冶先生が、必ず解説・監修をなさっているのが、優れた過去の作品。実体験をなさっているのですから、お話のひとつひとつに説得力があり、誰もかなわないんですが、中でも、サイレント作品は、必ず、解説なさってますね。
サイレント映画は、実にわかりやすく、子供の頃の映画に対する純粋な感動を未だ呼び起こしてくれるので、時々引っ張り出しては、観ます。俳優・女優も、歌舞伎ばりのメイクのせいか、美男、美女ばかりで、スター性があり、華がある。
大学での週一の講義の後、図書館でフリッツ・ラング監督のあの名作「メトロポリス」が目にとまった。すぐ借りました。ウチにもあるんですが、観てみたくなって。やはり、淀長監修シリーズとなっていた。映像も、ご存命だった頃の、淀川先生のコメント映像が先にスタート。その後、アールデコで、シュールな構図からディテールに至るまでの映像が展開。ラングのちょっとダークな感覚が隅々まで行き渡っている怖さもあり、何度観ても、引き込まれます。
しかし、いやに運びが悪いなぁと思っていたら、音楽が変!?
といっても、もともと無声映画なんだから、音楽もへったくれもない。しかし、このジャズのタラタラ・ジャズピアノ演奏は何?と映像のことはどうでも良くなり、考えてしまった。
「クイーン」がこの映像に「RADIO GAGA」をあてて、自分らのプロモーションビデオにしてました。
あのことをまず思い出す。
ものすごく、音と、映像がマッチしてた。
多くのアーチストが、このサイレント作品にリスペクとしている。
そうだ、そうだ、80年代の終わり頃、ジョルジオ・モロダーが全編にモロダー・サウンドをつけて、「メトロポリス」は一般公開を果たしてもいる。試写会まで行ったぞ。
恥ずかしながら、その時が「メトロポリス」の初体験だったのだ。
その経験があるから、このタラタラ・ジャズピアノのサウンドでは、同じ映像でもタカノの中の「メトロポリス」のテンションは、下がりに下がってしまったーっ。
けれど、オリジナルは無声なのだから、いろいろな音楽をあてた「メトロポリス」が世の中には存在するってわけか。
と言うか、無声での評価をきちんとしてあげないと。でも、私には無理かも。
などと夜中に、自問自答を繰り返すタカノ。
ということで、自分と「メトロポリス」の決着をつけるためにも、愛蔵版として購入しそのまましまいっ放しの「メトロ」を何が何でも今すぐ、探す!
それはてっきり、いや、すべての「メトロ」は、モロダーサウンドが付いて、完成した「メトロ」として世に残されているとばっかり思っていたのに・・・。
それを確かめるための時間はそうはかからなかった。こういうときのエネルギーは人間離れしてますから、10数年幽閉されていたはずの、この映像はタカノの霊感に近い感で、ここの本棚っ!と、すぐ見つかるんです。そして、購入後10数年を経て、始めて開封されたーっ。
これはDVDではなくてビデオカセットだから、コードを付け替え、はい、スタート。
あー、やっぱりモロダーの名はクレジットすらされてません。(でも、淀長監修ではありました!)
内容は、モロダーほどのアート性はないけど、場面に合わせて迫力ある音をつけてました。大陸書房版でした。映像に合わせてる音楽が悪くないので、観ていても疲れず、たるまず、楽しめる。
本当に、映画に音楽って最重要な要素であることを再認識した夜でした。
やっぱり、サイレントのままじゃ、ちょっと辛い。淀川先生に怒られそうですが・・・。 でも、ご健在中もウチの配給作品の試写にお連れする度、
「つまんない映画で、先がない私の貴重な時間を無駄にしたりしないでちょうだいよ」と釘を刺され、観終わられると、「あれほど約束したのに、時間が無駄になったですよ」と、怒られることは多かったから、今さら何度怒られてもしょうがないや。
(とは言っても、ちゃんと、映画評を書いてくださるのが先生なんですよ)
で、その怒られるであろうこと、ついでの告白。
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音と映像の関係の重要性で、私は大胆な実験を大学の生徒たちの前で、試みました。
ディズニー論を後2回で終えようとしているタカノは、「ファンタジア」の2000のほうの一作品である、「ピアノ協奏曲」をつけたアニメ作品に、(ご存知のとおり、この作品は、映像にクラシック音楽のみを組み合わせたアニメ作品です)
「クイーン」の「I WAS BORN TO LOVE YOU」をあててみたのであった。
もちろん、このアニメ作品が、なんともいとおしい、愛のお話だったから。
そしたら、曲の歌詞の一節、一節ごとに、
ディズニーが精魂込めて作ったヒーロー、ヒロインの細かな動きが奇跡のように符合する。
え、え、ええーっと、120人の生徒たちが、驚き、心から「この先生は、魔法使いかな?」と反応してくれた。「映画における音楽は、映画の衣装みたいなもの」でしょうか。
本来の衣装を勝手に着せ替えちゃったりして、ディズニー様、淀川様ごめんなさい。
でも、実験は、既存のものを対象としてチャレンジすることですから。
みなさまもこの実験は、おうちで手軽に楽しめますから、やってみてください。
好きな映画の着せ替えごっこ。ぜひ一度。
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巴里映画配給「モンタン、パリに抱かれた男」公開時に、来日したイブ・モンタン夫人のアミエルさんと淀川先生。
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ジョルジオ・モロダーのWikipedia
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淀川長治 Wikipedia
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クイーン Wikipedia
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大陸書房 Wikipedia
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