series column 何でもシネマチック!  
 
◆ series column 何でもシネマチック!# 2
「6月最終週のレディース・デーをシャンテで」
 
 
水曜は、文京学院大学で映画論を論じては、オフィスに戻らず、外からすべての仕事を電話連絡で済ませたのち、出来る限りの新作をレディースたちとご一緒に鑑賞する。これも、大切なマーケティングでございますから。試写会とは違う、リアルな場に臨場しての映画ロードショーの状況を知りえる大切な時間ではあります。
狙いは、6月21日発売の「週刊文春」の映画欄でOSUGI氏が、「おそらくは、今年にナンバーワンにナルであろう作品」と絶賛の、「ZODIAC」。ウチからカンヌ映画祭に参加したカトウの評はともかくも、コンペ部門にノミネートされたD・フィンチャー監督の新作とあっては私としては、万難を排し、劇場に駆けつけんと身構えた。
えーと、本郷からは、銀座なら、丸ピカ7時20分、渋谷シネパレスも同時間、なら、銀座が絶対近い。丸の内線・本郷三丁目から30分でしょう。
しかし、同じ文春の欄で、「ZODIAC」に並んで紹介されつつも、カンヌの栄誉もなく、クレジットもなく、選者の批評も良くない「ハリウッドランド」にもひかれる。
何しろ私タカノは、あのテレビ版「スーパーマン」を見て育ち、後に新聞記者になったのも、あの番組のクラーク・ケントになりたかったから。
そのクラークケント役のスターが、その後拳銃自殺を図ったなんて、実は最近知って感無量。そういえば、映画版のスターも若くしてなくなったではないか。 華々しい役回りを立ち回るうち、役そのものの存在になり、スーパーマンは惑星に戻り、 星になったのだろうか?ああ、感無量。と思うと映画の出来、不出来は自分の眼で確かめなくてはと、いてもたってもいられず、こちらは日比谷シャンテで7時20分。あーそれなら余裕、余裕とまたひとつ仕事の連絡をとっていて、気がつくと、すでに7時。本郷三丁目からはギリギリである。
そうだ、実は「クイーン」も見る機会を逸していた。これは同じ劇場で7時45分から。これなら悠々間に会うぞ。しかし、何だか、大学から本郷三丁目の駅まで時間がかかるのだ。駅の階段駆け上がり、駆け下り、道路駆け出し、そんな時間は日比谷では外にテーブル出して飲み食いをしているサラリーマンの男女もいたりして。
「こちらは飯より映画が好きですから、食事も後回しでと言い聞かせ」、シャンテに駆け込む。しかし、7時45分は過ぎていて「本編あと5分でスタートしまーす」と言う感じ。
しかも、それは「あるスキャンダルの覚書き」であったのだ。もう何でもいいです。ありつけるなら。でも、これって試写会にお招きいただいていて、これまたすべて行き損ねて見られなかった作品。ここで観たまえということですね。うーん、じゃあ、仕切りなおしで、六本木のバージンシネマズの9時15分の「プレステージ」にするカーとまた迷う。しかし、この案内をしてくれた窓口業務のお嬢さんは、なんと 「タカノ先生ですよねー」とマイクを通して声をかけてくる。第13期のシネマスクールの受講生で学生の、
★★★さんである。六本木に9時15分ならお食事して、ゆっくり観れるしと、迷うものの「あと3分デ始まりまーす」 と言われては、拒否も出来ず、席は前から3番目の端っこしか空いてないとも言われまして、言われるままに。
が、この作品はめっけものでした。久々の出物。誰もそう言ってってないみたいですがイギリス映画の毒素がインテリジェンスにつつまれ、言うなれば、とても俗っぽくも、ヒッチコック的な感覚の中に怖さがあって面白い作品。こういうの好きなんです。
ケイト・ブランシェットと対するジュディ・デンチのファッションもなかなか楽しめます。とにかく、女性必見の映画とは、これモンです!
そして、★★★さん、頑張ってバイトしてください。劇場業務の現場を知って、映画により近づいてますね。
それにしても、プロの映画観客にほど遠い、バタバタ、映画鑑賞記。でも嗅覚は伊達じゃなかったってこと!!しかも、満杯で、前3列もかなり埋まっていると言っていたのに、真ん中の中央が、なぜか空いていたのだ。
私の「何でも自分で確かめないと気がすまない精神」は、長年の映画館の席情報を鵜呑みにしなかったことから育まれている??
そんな気がまた、しました。
 
 
シャンテ シネ
あるスキャンダルの覚え書き
 
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