series column 何でもシネマチック!
 
 
◆ series column 何でもシネマチック!#13
ストーンズがマーチンスコセッシに依頼したドキュメンタリーでわかったこと
 
 
 
マーチン・スコセッシ監督「シャイン・ア・ライト」というストーンズの ライブ・ドキュメンタリーが12月に公開されるということは、 巷の噂。巷の常識ですよね。 いち早く鑑賞する機会がございまして、 65歳のミックが、舞台狭しと駆け回り、関節のスミズミまで細かに うごめかして踊り、歌う様や、キースが目張りをさらに濃くしてしなを作リ 今まで以上にに巧みに演奏する様は、 感動を通り越して、妖気迫るものがございました。 自分はあの歳になって、あんなに体を動かすことができるかとの、 ストーンズを懐かしく思い、 観にいくであろう中高年には 不安と怖れを掻き立てるものでもあります。 そりゃあ、大金持ち。トレーナーをつけたり、プロテイン系のものを、 思う存分召し上がっていれば100歳でもああしていられるのではと、 溜息も出るというもの。 また、反面、自然主義というか、人前に出る立場の割には、実業家なら当たり前にする フェイス・リフトは皆無なのです。 ですから、シワシワぶりはすさまじい。 元から、顔が筋肉というか、シワがセクシーであったミックですが、 全員がトミー・リー・ジョーンズの顔になっている。 その顔のアップ、アップ、アップが続く。 80年代のドキュメンタリー映画「レッツ・スぺンド・ナイト・トゥギャザー」 のような、スケール感だけを中心に、ライブそのままを撮るような スコセッシではないですから、 一番の売りは、その彼らのミイラ的というか、ゾンビ的というか、顔の映画。 飽きないですよ。シワも年輪。はたまた勲章なのか。彼らのように生きてきた男にとっては。 しかし、実はとっくの昔に死んでいて、不死の身になり、ゆえにあれだけ歌えて 踊れるのではと、本気で思ったりして。 本気で生きてるミックたちの本気を撮ったスコセッシ監督はスゴイ監督ですね、やはり。 (タカノテルミ)

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