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90年代に生きるエバは、自由な時代にうんざり気分。今、マジメな生活こそ、一番 刺激的だと考える。エバが見つけた新しい仕事、新しい友達、 新しい生活とは・・・。バルセロナからパリ、ブルターニュとエバは風のように 生きる。ジプシー的生活を送っていたちょっと不良のエバが、ある日突然 “フツーの生活”にあこがれを抱き、住み込みの家政婦をしたり、市役所 の窓口担当の仕事をしたりと、フツーの生活を始める。そんなとき、ホモ セクシュアルのアーティスト、ピーターと知り合い、ピーターもまた、 エバの存在によってフツーの恋愛、フツーの結婚願望を持つフツーの 男に目ざめていく。エバとピーターの“フツー”探しをめぐる、パリの “原色スケッチ”ともいうべき、一風変わった面白ストーリー。 何が今、女の子にとって一番刺激的で大切なことなのかー。90年代に 生きる女の子が等身大で描かれています。この映画を観たら、誰もが 「エバは自分によく似ている」と思うに違いありません。
監督は、いつもオシャレで女の子にとって刺激的なフランス映画を作って くれる女性、ヴィルジニ・テブネ。常に若い女性を主人公に、時代の気分を 投影しながらパリの持つエスプリを、映像をふんだんに盛り込んでいく、 フランスでも数少ない個性溢れるシネアスト。「サム・サフィ」ではバルセロナ、パ リ、ブルターニュ、とエキゾチックな舞台が楽しめる。撮影は「ベティ・ブルー/愛 の激情の日々」のジャン=フランワ・ロバン。全編を流れる音楽の数々は世界的な アーティスト、キザイア・ジョーンズで、出演もしている。他にもスパニッシュ風味 のフレンチ・ポップスで多くのファンを持つキャシー・クラレや、レ・ネグレス・ ヴェルト、ネナ・チェリーなどをぜいたくに使用、テヴネ 一流のファッション、インテリア、そして会話、音楽で今の時代のパリジェンヌの生 き方を描く最新モード・エ・シネマ。 |
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