モンタン、パリに抱かれた男。
知っている人はもちろん、知らない人も感激する、好きになる。イヴ・モンタンという男を。



1994年/フランス/カラー/2時間20分
イヴ・モンタン、彼の周りにはいつも女神たちがいた。エディット・ピアフは、 愛人である以上に恩師でもあった。シモーヌ・シニョレは、妻にして戦友。 マリリン・モンローは、永遠の恋人。そして、誰よりも彼を愛したパリという 女神。彼は彼女と相思相愛だった。
60時間に及ぶインタビューからエッセンスを取り出し、フランスの財産とも言うべ きモンタンの歌や踊りや演技でたくみにコラージュした本作品は、 既存のジャンルに属さない映像だ。さながらモンタンの人生を上質に 織り成した“ヘリボーン(杉あや織)”の布地のようだ。代表的シャンソンー 『枯葉』『ジャスト・イン・タイム』『ベラ・チャオ』『学校の帰りに』『ルナ・ パーク』『グラン・ブールヴァール』と映画、そしてピカソ、ヘミングウェイ、ロ バート・キャパ、ハンフリー・ボガート、ローレン・バコール等、パリを愛した 人々、多数登場。

・・・観客は18歳の少女のようだ。だから、貪欲に私に迫ってくる・・・
・・・自分自身が素材である。だからいつも、自分を磨き上げるのだ・・・
・・・人間切羽つまれば、何とかなる。才能さえあればね・・・
故淀川長治さんとモンタン夫人
原題 MONTAND LE FILM
監督 ジャン・ラビブ
脚本 エルベ・アモン
パトリック・ロトマン
音楽担当 ジャン・ルイ・ヴァレロ
撮影 ジャン・ジャック・フロリ
製作 ミッシェル・ロトマン
出演 イヴ・モンタン
マリリン・モンロー
シモーヌ・シニョレ ほか
リュミエール100周年記念シネマ
1994年 カンヌ映画祭 正式招待作品