バロック
むせかえるバロック幻想世界、めくるめくバロック幻想狂奏曲。
1989年/スペイン・キューバ/カラー
/1時間50分
メキシコの特異な女性画家、フリーダ・カーロを映画化した、ポール・ルデュク監督の処女作品。セリフは皆無で、目にあざやかなラテンの絵巻物。音楽学者でありラテン文学者として知られるアレッホ・カルベンティエール原作「バロック協奏曲」が原作となっている。全編に流れる音楽は、ラテンアメリカから発信された音楽が時代を超えて、世界中に広がっていく、さながら世界の音楽史が映像にのせて展開していくという芸術的作品。音楽のルーツはラテンアメリカにあり。というメッセージを、驚きと発見を持って感じさせてくれる。
原題 BARROCO
監督 ポール・ルデュク
脚本 ポール・ルデュク
セスス・ディアス
ホセ・ホアキン・ブランコ
撮影 アンヘル・ゴデー
原作 アレッホ・カンペンティエール「バロック協奏曲」
出演 フランシスコ・ラバル
アンヘラ・モリーナ
エルネスト・ゴメス・クルス
ロベルト・ソサ ほか
1989年 カンヌ映画祭
"ある視点"部門出品作品