フランスの友だち
みんなが、忘れかけてるお話し。
1989年/フランス/カラー/1時間48分

「フランスの思い出」の第2部とも言うべき、同監督、同主要出演者で作られ、同じくフランス全土で大ヒットとなった名作。第二次世界大戦終戦直前に起きる悲劇。戦争がもたらす非情なる数々の出来事を、それとはまったく正反対の、のどかな牧歌的詩情あふれるフランスのカンパーニュでのつかのまの至福の時間を通して、観る者を感動させていく傑作が生み出された。パリで会ったユベール監督は、「フランスの友だち」という名前のお菓子がこの作品に賛同した菓子メーカー(亀屋万年堂)が生産されたことに大感激。「ふたりの息子にぜひプレゼントしたい」と何よりも喜んでくれた。ドイツとフランスのハーフである負傷した兵士が、ドイツ軍から脱走し、これを2人の少年がかくまい、ドイツ犬、シェパードにひかせている映画のワンシーンは、ポスターとなり当時パリの街中のいたるところに貼られ、風物詩にまでなった。日本では、亀屋万年堂の協賛で、電車ドア横アドスペース200ヶ所に、このビジュアルが貼られ、ヒット作品となることに大いに貢献していただいた。

原題 APRES LA GUERRE
監督 ジャン=ルー・ユベール
脚本 ジャン=ルー・ユベール
撮影 アニエス・ゴダール
美術 ティエリー・フラマン
音楽 ユルゲン・クニーパー
出演 リシャール・ボーランジェ
アントワーヌ・ユベール
ジュリアン・ユベール ほか