 |
『DOGVILLE』
奇妙な感覚にとらわれる
異様なまでに閉じた世界 |
|
|
斬新な舞台設定!
監督の手腕に脱帽
『ドッグビル』 |
| 森田紀子 |
|
|
 |
一瞬目を疑うような舞台設定。ただ線が引かれドアが置かれ壁がなく全てが丸見
え。でもこれが「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を手がけた卓越した鋭い感性をもつ
ラース・フォン・トリアー監督の手にかかれば古ぼけた村の家々がはっきりと脳裏に
うかび、物語の中へ引き込まれてしまう。
物語はロッキー山脈の麓、廃坑をもつ寂れた閉鎖的な村「ドッグヴィル」のみで
展開していく。極端に少ない場面展開に少し息苦しさを感じるかもしれないけれど
も、章立てで進むストーリーは小説を読んでいるようで、自分の想像力で情景が
描ける斬新な試み!
ニコール・キッドマンの透けるような美しさは陰鬱さと対照的に際立ち、思わず
見とれてしまったり。このところ演技の幅を広げている彼女だけれども、トリアー
監督と組んだことで新境地を開いたかもしれない。 |
|
|
 |
貧しく閉鎖的な村ドッグヴィル。理想家トム(ポール・ベタニー)はある夜、都会
から逃げてきたグレース(ニコール・キッドマン)を村に匿う見返りとして、彼女に
村人のための労働を要求する。だがそれは新しいものを拒んできた村の
何かを狂わすことになる。 |
| |