 |
DOGVILLE
普通じゃない監督が描く
普通じゃない人間ドラマ |
|
|
犬の町は、人間の
本性をえぐり出す |
| 久木留直子 |
|
|
 |
2時間57分間、常に葛藤の連続だ。斬新過ぎる映像を思い切り堪能する
べきか?それとも、人間の内部をえぐり出すようなストーリーに没頭する
べきなのか?
この映画は、観客の五感全てを見事に混乱させる。見えないセット、唐突な
効果音などに違和感を覚えるはずだ。更に、登場人物達がその違和感を
助長させる。地味で善良そうなのに残虐な村人達、主人公グレースをあっさり
裏切る恋人・・・。そしてついには、グレース本人ですら観客の予想を遥かに
超えた言動で暴走していく。
けれど、その違和感も当然。何故なら、この映画は監督自身がアメリカ社会に
感じている違和感を表現した物だから。違和感そのものを楽しむための
映画なのだ。
更に、衝撃のエンディングには「こんなアメリカ知ってる?」という
監督の皮肉がたっぷりと効いている。思わず喝采する傑作だ! |
|
|
 |
ロッキー山脈に程近い小村『ドッグヴィル』。
閉鎖的だが善良な村人たちは、グレース
(ニコール・キッドマン)という謎の美女の
出現により、その秘めた残虐性を
あらわにしていく・・・。監督・脚本は
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の
鬼才ラース・フォン・トリアー |
| |